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令和4年度 コロナ禍で更に辛い想いを しているひとり親家庭アンケート調査報告

愛知県共同募金会「地域に密着した多様な生活支援活動」の助成を受けた「スマイルBOX」申し込み者を対象としたアンケート調査R4.9

新型コロナウイルス感染拡大という未曾有の災禍は、長期に渡り、まだまだ予断を許さない状況にあります。平常時から経済面、生活面で大変なひとり親家庭においては、更に大変さが増していることが今までのアンケートでもわかりました。そして、コロナ禍も第7波が猛威を振るい、収束がみえない状況下において、物価高が追い討ちを掛け、今までも、これからも様々なご苦労があったことと推察します。そして、感染して生活が苦しいとの相談や給食が無い夏休みで更に食費が嵩み苦しいとの相談が増えました。今回のアンケートを通して、長引くコロナ禍や物価高の影響、感染や夏休みのご苦労、夏休み後のお子様の様子など、ひとり親家庭の生活の変化及び今後の生活の上でのお悩みやお困りごとをお聴きし、皆様に少しでも明るい笑顔と元気をお届けする活動に繋げていきたいと思っております。更に、行政へも今後の支援施策検討の方向性に役立てていただくよう、皆様の声をお届けしていきます。

調査の概要

【調査対象】愛知県内の20歳未満の子どもを持つひとり親家庭

【調査方法】オンラインでの回答

【調査期間】令和4年9月9日(金)〜令和4年9月21日(月)

【回 答 数】547世帯

【調査項目】

  • 新型コロナウイルス感染拡大の影響(感染状況・不安・仕事収入・支出生活の様子・出費が増えた項目・家計の工夫)
  • コロナ禍での子どもの不安と原因
  • 夏休み後の子どもの様子
  • 現在最も必要なこと
結果の概要

【新型コロナウイルス感染】
感染:「本人感染 34%」「家族感染 46%」「濃厚接触者 50%」

【新型コロナウイルス感染拡大の影響】
仕事:「仕事がなくなった・仕事の量が減った」55% 6割弱
収入:「収入がほとんどなくなった・収入がかなり減った(半分程)・少し収入が減った」 64% 6割強
支出:「かなり増えた・少し増えた」85% 8割強

【生活の様子】
「かなり苦しくなった・徐々に苦しくなっている」94% 9割強 家計の工夫

【コロナで子どもは現在不安を感じているようですか】
「非常に感じている・ある程度は感じている」が69% 7割弱 不安を感じている原因

【夏休み後の子どもの様子】
「学校等に行きたがらない」が17% 「勉強がついていけてないようだ」が17%

【現在最も必要なこと】
「経済的援助」80% 「精神的援助」7%







≪コロナで何が一番不安でしたか?≫(自由記述)

  • 自宅待機になる為、仕事に行けないし(コロナ補償ない為)収入面がツラかった。
  • 子供達の食事、お世話
  • 両親もおらず頼るとこがなかった。
  • 子どもの体調と後遺症
  • 生活費
  • コロナ感染で欠勤となり、給料が半分近くになってしまい、この先の生活が不安
  • 障害が重い上の娘が感染する事
  • コロナ感染時は、派遣スタッフだったので、所得が激減した。
  • 子どもが学校に登校できず、zoomの授業でしたが、2人同時に受けるとインターネットの接続が重くなり、 声が途切れ授業に参加できず授業が分からなくなってしまった
  • 初期の段階だったのでこの世の終わりがきたかと感じた。
  • 自分が感染して子どもの食事などが作ってあげれなくて大変でした。買い物にも行けないし、どうしたらいいか不安ばかりでした。
  • 仕事が出来なくて収入がなくなる事。
  • 家族感染させない為に凄く気を使った。


≪コロナで仕事状況に変化があったか?≫(自由記述)

  • 休校や学童閉鎖により仕事を休む日が増えた。医療従事者のため、少し体調不良があると出勤停止になってしまう。
  • 会社が時給をあげてくれて、自分から就業時間を増やした。
  • 子どもがコロナになり、休職せざるを得なく、ネットスーパーは高く収入がなくなるから、購入を控えざるを得ない。非常食のカンパンとクラッカーがメインの生活がしばらく続いて辛かった。
  • 職場がクラスターとなり(私は濃厚接触者)、10日間営業停止となった。休業中の給与面の補償は一切なく全て欠勤扱いとなった。
  • 副業をはじめた。
  • 転職した。
  • 有給休暇を使われた為(コロナ休暇がない為)、学校行事などの時のために使う分の有給休暇がかなり無くなってしまった。
  • 仕事自体は変わらないが、コロナ感染の為有休がほぼ無くなってしまい、学校行事や何かあった時は欠勤扱いになってしまうので、収入が減ってしまうので不安です。
  • 出勤日数や時間が増えたり減ったり変動が激しい。
  • 事務仕事が減り 慣れない仕事をすることが多くなった。
  • 残業がほぼなくなった。





≪家計の工夫 自由記述≫

  • 節約料理を中心に食材を減らしている
  • お肉は買わない、刺し身も買わない。豚コマか鶏むねのみ
  • 値段の安い方を買ったり、少し違う物でも安い物で代用した。
  • 自分の食事を減らした。
  • 買い物で見切品で安くなった物を買う。
  • 仕事の時間を少し増やした。
  • なるべく再利用をする。
  • なるべく早く安く買い物を心がけている。
  • おかずの品数を減らす。
  • 白米を1日一回にした。
  • 入浴(シャワー)は、息子も自分2.3日に一度。育ち盛りの息子にはきちんと食べさせてやりたいが食事の量や回数を減らした。
  • もともと節約しているのでこれ以上削るところがなくて困っている。
  • 自分のふくや化粧品は一切買わない。
  • 親の食事を減らす。携帯を変えた。
  • 必要最低限の買い物はしない。
  • 自分だけ1日で2回の食事にした。
  • 安い店を見つけ、そこでしか食品を買わないように徹底しました。
  • 知り合いの方と物々交換を始めました。
  • 激安スーパーに行く頻度を増やした。
  • 売れるものは売りました。
  • 行政から借入をした
  • 食事を簡素にした
  • 湯船に入らず、シャワーのみで済ませてます。
  • こどもはもちろん、自分の髪もセルフカットです。
  • 自分の食事を減らした。
  • 食料品などは遅い時間の割引シールが貼られる時間に買い物をしました。


≪子どもの不安の原因 自由記述≫

  • 塾を辞めた。
  • 感染予防の為、留守番をする事が増えた。
  • 私が感染した時保育園を休み行動制限がかかってしまい、ストレスからかおねしょの回数が増えた。
  • 感染不安で学校にいきたくない。
  • 遊べる場所が限られる。
  • 母のストレス、イラつきを感じ取って不安を感じているような気がします。子どもが濃厚接触者になり、無症状で元気でも預け先が無く、仕事が出来ず、外出できずで親子共にストレスでした。
  • 咳をしている人が学校にいるが休んでもらえなくて、自分に移らないかと不安がっている。
  • ワクチンが怖いと言っている。
  • 塾が高くて払えないから勉強に不安を感じる。
  • コロナに感染し、味覚嗅覚が戻らず不安になっています

≪夏休み後の様子 自由記述≫

  • 反抗的になった。
  • キレる。大声出す。家のものを壊す。片付けない。暴力。
  • 夜更かしをしていることが多い様。朝に起きづらそう。
  • ストレスなのかアトピー性皮膚炎悪化している。
  • マスクをしてない人を見ると、嫌がるようになった。
  • とにかくママと居たいという。
  • お漏らしが増えた。
  • 元気がない(暗くなった)。
  • 家にいることが長くなり、寝過ぎている。
  • 色々と我慢してる様子。笑顔が減った。
  • マスクを取る事を極端に嫌がり、給食の際も食べる瞬間だけ外すという食べ方をしている。何度、言っても外して食べる事を嫌がる。
  • 外食も含めお出掛けが出来ていないのが大きく、生き甲斐が無さそう。イキイキしていない。息抜きが無いと感じている様でやり甲斐が感じられていない様子。
  • 勉強に身が入らない。
  • 夏休み後の様子は夏休み前と比べると変わりませんが、コロナ休校から不登校になっています。

≪現在最も必要なこと 自由記述≫

経済援助、勉学援助、大学受験までの進め方や考え方について 大学生さんなどのアドバイス。
休息。精神疾患を患っているが、介護関係のため仕事を休めず、休んでも子どもの世話でゆっくりする時間が数ヶ月に1回しかない。
経済的援助もそうですが、息子がコロナがきっかけで不登校になり、人との繋がりももっとあればと思います。
援助の申請などの手続き支援。
将来の不安を解消できる何か。
経済的援助も精神的援助もしてほしい。


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愛知県共同募金会「地域に密着した多様な生活支援活動」の助成を受けた「スマイルBOX」申し込み者を対象としたアンケート調査R4.9


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